会長挨拶

会長 安藤文隆

中野区教育振興会は、平成25年4月1日より、御関係の皆々様のお力添えにより「公益財団法人」として、事業を推進しています。

中野の教育の振興と普及を図ることは、区民の生活文化を向上発展させる基礎であると願い、昭和23年の戦後の混乱期に、中野の子どもの教育について危機を感じた中野区を愛する企業家、学校関係者、議員、有識者など多くの区民が立ちあがったのです。中野区教育振興会は、そのような目的のために区民の有志によって創設された都内で唯一の団体でした。

その後、昭和41年8月、旧中野区教育振興会は解散し、財団法人東京都中野区教育振興会として発足することになりました。順調に運営・発展を続けることができましたことは、維持会員の方々をはじめ多くの区民の方々のご理解とご支援の賜物と感謝いたしております。

さて、本会における今後の課題は、いかにスクラップアンドビルドを推進していくかに尽きると考えています。財団法人としての活動も45年余を経て、最近の社会諸情勢の推移に伴い教育に関連する事業の拡充発展は、ますます重要なものとなって参りました。

そのような中で、本会の在り方や事業の展開を見直す意見が顕著になっております。私たち自身も公益財団法人となった今、こうした意見を真摯に受け止め、これまで継続して展開していた教育振興事業だけを達成するのではなく、この時代に真に求められている教育振興事業とは「何か」を探求しながら新団体として答えを出すことが、今後の大きな課題であると考えております。

その試みの一つとして、本会のホームページを立ち上げることにいたしました。今後、多くの方々に本会を知っていただき、活動の基となる大きなエネルギ—をいただきたいと考えております。

加えて、維持会員数についても、ここのところ維持会員の高齢化に伴い減少傾向にあり倍増が大きな課題となっています。この様な折、本会の堅固な基盤づくり、事業展開に十分な財政面の裏付けを確立させるため、様々な戦略を持って幅広く維持会員数の増加に努力を続けて参りたいと考えております。

今後とも教育振興事業充実の礎をより強固なものにできますよう精進を重ねてまいりますので、本会の発展に、更に一段のご協力とご支援を賜わりますよう心からお願い申し上げます。